主要機能
1)12/24kHzの初期デジタル・サンプリング
シミュレートではない本物の12kHz/24kHzサンプリング+12bitサンプラー・モードで、伝説の12bitサンプラーと同様に、どんな音でも気持ちの良いEarly-Digitalサウンドに変えます。
1サンプリングは最大40秒まで録音でき、SDカードの容量が許す限り何個でも保存しておくことができます。その中から256サンプル(64MB)を1つのプロジェクトにロードでき、再生しながら次々にサンプルを切り替えられます。
サンプルは、PADモードで全15パッドを使ったクロマチック/スケール演奏や、チョッピングしてスライスを演奏することができます。
2)直感的なノンストップ・トラックメイキング
強力な8トラックのシーケンサーを装備していて、トラック・パッドを叩いたままに記録できるノンクオンタイズ・レコーディングとノンストップ・エディティングに対応しています。
各パラメーターを動的に記録できるパラメーター・ロックは、RECボタンを押してノブを操作するだけです。ステップ・キーに値をダイレクト入力することもできます。
十字キーで8分音符〜64分音符まで7段階の連打入力ができ、パッドのプレッシャーで強弱もつけられます。
1プロジェクトは、128パターン - 16ソングで構成され、楽曲制作はもちろん、ノンストップ・エディットと多様なMUTEモードにより、ソングをつないで長尺のライブ・パフォーマンスまでこなします。
3)強力なシグナル・プロセッシングと膨大なサンプル・ライブラリー
トラック・エフェクトx 8、ディレイ、リバーブ、マスターコンプを同時に使用し、多彩なサウンドを創り出すことができます。
トラック・エフェクトは、全22種類のエフェクトから選択でき、マスターコンプはサイドチェインにも対応しています(パフォーマンス用マスターフィルターへも切替可能です)。
TR-808/909, LM-1, linndrum, DMX, Drumulator, SP-12, Drumtraks, TOM*などレジェンド・ドラムマシンのサンプルをはじめ、即戦力となる2,500超のサンプル・ライブラリーを付属SDカードに収録しています。
*ビンテージ・ドラムマシンのサンプルは BULLYFINGER よりライセンスを受けています。
4)バックグラウンド・Mixテープ・レコーディング機能
全ての演奏を、最大3時間までバックグラウンドでキャプチャーしてくれる、Mix-Tapeレコーディング機能を搭載しています。
レコーディング品質は、マイクロカセットで録音したようなローファイ録音から、DATと同じ48kHz-16bitのハイクオリティ録音まで6段階が選択できます。
楽曲のミックスダウン、ライブ・パフォーマンスの完全収録、日々のジャムから良いフレーズやビートを抽出する等々、あなたから生み出される全てのサウンドを逃さずに活用できます。
5)他のデバイスとの多彩な接続性
USB接続やSDカード経由でオーディオファイルのインポート/エクスポートができます。サンプリング・ビット/レートが異なるオーディオファイルは、Lofi-12 XT独自のファイル・コンバート機能であのLofi-12サウンドへ変換します。
ダイナミックマイク、エレキギター/ベース、シンセサイザー、さらにはPC/MacやスマートフォンのUSBオーディオソースなど、多種多様なオーディオソースが接続できます。
TRSアナログ入出力、USB経由のデジタル出力、MIDIやオーディオシンクでのテンポ同期により、DAWをはじめ様々な機器と一緒に使うことができます。
Lofi-12 XTの開発背景
私たちは昨年、LIVENシリーズで初のサンプラーLofi-12をリリースしました。
このサンプラーはちょっと変わっていて、12kHzまたは24kHzという低いサンプリング周波数でしか録音できません。そして、’80年代後半に登場した数々の伝説のサンプラーと同じような12bitサウンドを再生するための特別なモードを搭載しています。Lofi-12は、4秒のサンプリング時間、4トラックという制限のある本体のみで楽曲を作り上げてゆく「箱庭的な楽しみ」を提供しました。
このサウンドとコンセプトは大変多くの方に支持いただきました。一方、多くの方から「サンプリング時間をもっと長くしてほしい」「トラック数を増やしてほしい」「PC間のファイル転送に対応してほしい」「とにかく黒いボディにしてくれ!」等のご要望もいただきました。
LIVENのDSPリソースとハードウェアでは、それを実現することは不可能です。全く新しいハードウェアを開発するのは、私たちのような小さな会社にとっては莫大な時間と費用がかかり、すぐに実現することができません。
そこで、私たちは、十分なケイパビリティを持つSmplTrekのハードウェアをベースに、このご要望に応える『Lofi-12 XT』の開発を決めたのです。
Lofi-12 XTは、Lofi-12のサウンド・エンジンをそのまま移植し、使いやすく更に楽しいツールとして新たに設計/開発したサンプラーです。
サンプラーや電子楽器が初めての方から、長年に渡って音楽制作や演奏を生業にされている方まで、きっとこの楽器を気に入ってくれるはずです。